2014年3月4日火曜日

「統一すれば今の世代は貧困の底でのたうち回る」:ドイツの東西統一より悲惨なものになる

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 韓半島統一は「韓国を貧しい国にする」
というのがノーマルな見方。
 ドイツの東西統一より悲惨なものになる。
 下手すると、北朝鮮人は韓国人からみると二流市民と見下され、旧北朝鮮人の怒りが爆発して、朝鮮人特有の熱せられやすさから内戦になる可能性も大きい。

 「韓半島統一はアジアと世界の新たな成長動力」
になるには最低でも30年かかる。
 もし統一がテーブルにのるようなら、韓国人は逃げられるなら、さっさと逃げた方がいい。
 少なくとも、
 ドイツというわかりやすい例があるので、これと比べて韓半島の南北統一が良くなるはずがない。
 というのは、西ドイツと韓国を比較して、韓国が勝るものは何もないからである。
 とすれば、 
 要はドイツと比べてどのくらい悪くなるかである。
 その一点をよく見据えたほうがいい。


朝鮮日報 記事入力 : 2014/03/04 10:06
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/03/04/2014030401000.html

【社説】韓半島統一はアジアと世界の新たな成長動力

 「一つの韓国、新しいアジア」をテーマとするアジアン・リーダーシップ・カンファレンス(朝鮮日報社主催)が5日にソウル市内で開催された。
 世界の主要国から出席した著名人たちは
 「韓半島(朝鮮半島)統一は新しいアジアの時代を切り開く大きなきっかけになるだろう」
との点で一致した。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は基調講演で「新しい統一韓半島をユーラシア大陸と連結し、東アジア全体の新たな成長動力、かつ繁栄の光に昇華することが、私の夢見る韓半島統一時代だ」と述べた。
 米国のブッシュ前大統領も講演で
 「統一はアジア全体にとってプラスに作用するだろう」
との見方を示した。

 韓半島統一に関する問題が、主要国のリーダーの集まる国際会議の場などで本格的に議論されたことはこれまでなかった。
 統一に関する議論が活発になりにくいのは、公開の場で統一について話し合われた場合、これに北朝鮮が激しく反発するということが大きな理由の一つだった。
 そのためこの種の議論は主に各国の韓半島問題専門家たちの間でのみ行われ、その内容も巨額の統一費用に対する心配の声といったネガティブなものがほとんどだった。
 ところが今年に入ると韓国国内では統一に関する議論のタブーが少しずつ破られ始め、今回のカンファレンスも各国のリーダーたちが統一をテーマにさまざまな意見を交換するきっかけとなった。
 国際社会の協力なしに韓半島統一は不可能だ。
 それだけに南北統一がアジアと世界の平和・繁栄に寄与するのはもちろん、新たな成長動力にもなるという認識を国際社会が共有することが何よりも重要だ。

 北朝鮮は3日、射程距離500キロを上回るスカッド級弾道ミサイル2発を東海(日本海)に向け発射するなど、ここ10日ほどの間に3回もミサイルや放射砲を発射した。
 北朝鮮による弾道ミサイルの発射は国連安保理決議違反だ。
 今なお平然とこのような行動を取る北朝鮮が、自分から核やミサイルを放棄し、改革・開放に向けて動き出す可能性などほとんどない。
 今後は韓国の内外で統一に向けた議論が進むだろうが、その際には現在の安全保障の現実から絶対に目を背けてはならない。

 先日朝鮮日報の1面に明かりの見えない北朝鮮の写真が掲載された。
 カンファレンスでの基調講演で朴大統領はこの写真に言及し「闇に包まれた韓半島北側の写真を見ながら、われわれが直面する現実と今後築き上げていくべき未来についてあらためて考えた」と述べた。
 写真の中の韓半島北側は、大韓民国と中国の東北3省の明るく照らされた光の間に埋もれる闇だった。
 この北朝鮮の地に希望の光を照らす方策を見いだすためにも、われわれは国際社会と共に統一に向けた議論を一層深めていかねばならない。



朝鮮日報 記事入力 : 2014/03/05 08:32
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/03/05/2014030500604_2.html

「統一すれば今の世代で日本に追いつける」

 本紙主催で4日に開かれた「アジアリーダーシップコンファレンス」は、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が韓国と北朝鮮の統一によるメリットを強調した「統一大当たり論」を細かく検証する場となった。
 「統一韓国とアジアの新たな経済地図」と題したセクションでパネラーを務めた専門家の大半は、統一が韓半島(朝鮮半島)だけでなく、北東アジア経済に極めてプラスの効果をもたらすと分析した。

 1987年に米国の株価大暴落(ブラックマンデー)を予測したことで知られるウォール街の代表的悲観論者、マーク・ファーバー氏までも「統一のシグナルがキャッチされれば、世界のファンドマネジャーが韓国株式に殺到するはずだ」と語った。

 ファーバー氏は「韓国株は現在の株価水準でもとても魅力的だ」とし、
 「韓半島の統一が実現するならば、韓国の株式市場は大幅に成長するとみられる」と述べた。
 ファーバー氏は統一後の観光業を有望視した。
 今年海外旅行客が1億人に達するとみられる中国から統一韓国に観光客が押し寄せるとの見方だ。


■統一で高齢化抑止効果

 ゴールドマン・サックスのクォン・グフン専務は
 「(統一によって)韓半島南半部の人口の高齢化を15年遅らせることができるほか、2兆-4兆ドル(約204兆-409兆円)に達する北朝鮮の地下資源を確保できる」
と指摘。
 その上で、北朝鮮の国内総生産(GDP)が統一から15年で現在の韓国の4分の1前後の2500億ドルに達すると予測した。
 クォン専務は南北が香港と中国をモデルに統一した場合、10-15年後には経済規模がフランスやドイツと同等にまで拡大し、今の世代で日本に追い付くことができると分析した。

 ドイツ・マクデブルク大学のカール・ハインツ・パケ教授は、
 統一の過程で構造調整が起き、多額の費用負担が伴うが、それを克服すれば、強固な体力を備えることが可能だ
と指摘。
 その上で、パケ教授は
 「10年前にドイツは欧州の病人と言われたが、今は世界的な金融危機でも最も安定した地位を守っている。
 統一を通じ、ドイツでは労働市場の柔軟化、福祉制度の見直しなど改革が進み、産業の競争力が高まったからだ」
と分析した。

 「環日本海経済研究所(ERINA)」の三村光弘調査研究部長は
 「統一は北東アジアから(日本も責任がある)冷戦の残滓(ざんし)が取り除かれることを意味する。
 釜山から北京まで高速鉄道で5時間で走破できるようになれば、実業家が行き交い、若い男女が結婚するようになる」
と述べた。

■財政の健全性に留意

 ただ、専門家は統一に伴う行き過ぎた財政支出による負担に留意すべきだと指摘した。
 統一財源を賄うため、債務が膨らむ恐れがあるからだ。

 投資会社ブリッジウォーター・アソシエーツのチーフ資産ストラテジスト、ポール・ポドルスキー氏は
 「ドイツ統一当時、西ドイツの1人当たりGDPに占める負債割合は低かった。
 しかし、韓国は現時点でも負債が高水準にあり、統一されれば、負債比率が世界最高水準に達するだろう
と指摘した。

 パケ教授も
 「韓国がいつか実現する統一に向け準備しているならば、国家債務のレベルを低く維持することがとても重要だ」
との意見だ。
 統一費用の財源をめぐっても論争の的になった。
 三村部長は
 「統一費用400億ドル(約4兆900億円)のうち100億ドルは日本政府が負担すべきだとの試算があるが、日本はATMではないという反発が日本から出ている」
と述べた。

■「DMZ世界平和公園」は世界への出口

 続いて、「DMZ世界平和公園の夢とユーラシア」というセクションで、ニューユーラシア財団のアンドレイ・コルトゥノフ理事長は、韓国と北朝鮮の間の非武装地帯(DMZ)を世界平和公園として整備する構想について、
 「構想モデルが成功すれば、東アジアの他の領土紛争にも当てはめることが可能だ」
と述べた。

 統一研究院の趙漢凡(チョ・ハンボム)研究委員は「DMZ世界平和公園を日本の広島、中国・旅順の平和公園とリンクさせ、生態平和ベルトを設けることができる。
 外交的に孤立した北朝鮮にとっては、公園が世界へ踏み出す出口の役割を果たす」と語った。

 中央大の白薫(ペク・フン)教授は、ユーラシア経済協力の具体的方策として、北方限界線(NLL)付近の韓国側にある喬桐島に北東アジア国家間資源協力の拠点となる「オイルハブ」を設置しようと提案した。


 朴おばさんは「韓国は2020年に月へいく」と言っている。
 でも肝心の打ち上げロケットは影も形もないのである。
 念力で月へいくのだろうか。
 「統一すれば今の世代で日本に追いつける」
とも言う。
 いまでも韓国は日本に追いついていないのに、である。
 ある人は「韓国人は自分で自分を頭を洗脳できる」という。
 つまり、論理的矛盾を感じない民族性格なのだろう。
 ここを正確に翻訳すると
  「統一すれば今の世代は貧困の底でのたうち回る」
ということになるのだが。

 ということは、「韓半島統一はアジアと世界の新たな成長動力」とか「統一すれば今の世代で日本に追いつける」というような言説は
 韓国特有の「壮大にしてあまりにわかりやすいウソ
ということである。
 

朝鮮日報 記事入力 : 2014/03/23 09:03
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/03/23/2014032300302.html

【コラム】具体的な行動が伴わない「統一大当たり論」

 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は今年に入ってから国内はもちろん、国外でも機会があるたびに「統一は大当たり」と積極的に発信し、統一のムードを高めようとしている。
 25-28日に国賓としてドイツを訪問する際には「統一ドクトリン」を発表するとの見方もある。
 またこれに合わせて政府次元での「統一準備委員会」も近く立ち上げられる。
 「統一」が国政における最高のアジェンダ(検討課題)としてついに浮上したわけだ。

 ところが統一運動を行う団体や研究機関、企業などの現場で感じられる雰囲気は全く異なる。
 リベラルで知られるある統一運動団体の代表は
 「北朝鮮のライターや芸術家などと会うために先日訪朝申請を行ったが、政府は許可してくれなかったので結局は白紙になった」
とした上で
 「本当に統一したいのなら派手な言葉だけでなく、文化やコンテンツなどの分野での交流を通じて北朝鮮を変革することが重要だと思うが、(今回の政府の対応は)非常に残念だ」
とコメントした。
 民族和解協力汎(はん)国民協議会(以下、民和協)は北朝鮮に100万袋の肥料を送る運動を展開しているが、これも政府が難色を示しているため事実上ブレーキがかかった状態だ。

 北朝鮮との取引を行っている企業経営者などの間からも
 「『統一大当たり論』が派手に発表されたが、その後も何も変わったことはない」
といった不満の声が聞かれる。
 ある中堅企業の経営者は
 「第三国で北朝鮮の取引先と会うことさえもできないのが実情だ」
 「現場では変化など何も感じられない」
と語る。
 朴大統領は毎日のように「統一」について語っているが、政府ではこれを後押しするための政策や方針などは何も示されていないというのだ。
 ある国立シンクタンクの関係者は
 「政府が何らかの新たな統一政策や提案を準備しているという情報もないし、
 大統領府にいるスタッフや政府部処(省庁)も、朴大統領の統一アジェンダにはついていけないようだ」
と指摘する。

 南北間の交流・協力の実態を見ても、先月は南北離散家族再会行事が行われたが、これ以外に何かが進展したという情報はない。
 民間団体や企業による北朝鮮関係者との接触や交流もほぼ皆無の状態で、北朝鮮への人道支援も今年に入ってからわずか6件、額にすると18億ウォン(約1億7000万円)にとどまっている。
 企業による北朝鮮向けの交流や投資は、開城工業団地以外では事実上ほぼゼロの状態だ。

 北朝鮮の核開発に伴う国際社会からの制裁や、哨戒艦「天安」爆沈を受けた5・24制裁措置などの影響で、北朝鮮向けの投資や交流が制限されているという事情は十分に理解できる。
 しかし朴大統領が統一を「国家政策の重要課題」でもあるかのように語る一方で「政府は何の措置も準備もしていない」という印象を持たれるのは決して良いことではない。
 統一団体や企業経営者などの間からは「朴大統領の『統一ドクトリン』に期待しよう」などの声も聞かれる。
 しかし南北間の経済・文化・人的交流を増やすことこそ、北朝鮮を変化させ統一を前倒しする最大の近道であることは、専門家の誰もがそろって口にしていることだ。

 しかも中国や日本、ロシアなど周辺国は、最近になって北朝鮮のインフラ開発や資源開発に向けて先を争っているかのような印象さえある。
 中国とロシアは北朝鮮向けの投資を強化しており、日本は北朝鮮に残る日本人の遺骨返還や拉致問題での協議を通じ、交流や投資の拡大をも模索しているという。
 韓国政府がためらっている間に、周辺国は先を争って北朝鮮との交流に乗り出し、統一の果実を持ち去るような状況にもなりかねないのだ。

 具体的な行動が伴わない「統一大当たり論」は間違いなくむなしいスローガンに終わるだろう。
 久々に訪れた統一への期待や雰囲気を、政府自らが弱めるようなことだけはしないでもらいたい。



【参考】

レコードチャイナ 配信日時:2013年11月28日 22時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=79761&type=0

韓国、大統領の「鶴の一声」で宇宙開発を前倒し
=専門家「基本的に無理、十分な理由もない」―韓国メディア


●.27日、韓国・中央日報によると、韓国の第6回国家宇宙委員会会議は、2020年までに探査船を月に送り込むこと、2030年に火星探査を開始することなどが記された計画を策定した。資料写真。

 2013年11月27日、韓国・中央日報によると、韓国の第6回国家宇宙委員会会議は、韓国の宇宙開発中長期計画、宇宙技術産業化戦略方案、韓国産ロケット研究開発計画修正案を策定した。
 28日付で環球網が伝えた。

 計画には、韓国は
①.2017年までに75トンのロケットエンジンを自主開発し性能検査を行うこと、
②.2020年までに探査船を月に送り込むこと、
③.2030年に火星探査を開始すること、
④.2040年には小惑星を探査すること
などが記されている。

 韓国政府はもともと
★.2023年に月の周回軌道に宇宙船を乗せ、
★.2025年に月面着陸船を発射する計画だった
が、朴槿恵(パク・クネ)大統領が
 「2020年までに、月に太極旗を掲げる」
と約束したことから、計画を前倒しせざるを得なくなった。

 しかし、韓国は75トンのエンジンを開発した経験がなく、繰り返しの試験が必要になるため、計画の前倒しには無理がある。
 専門家は
 「大幅に設備を増加し、試験を絶えず行い続ければ、不可能ではない」
としているが、それには数千億ウォン(数百億円)の予算が必要になる。

 このほか、計画ではロケットの研究開発が終わってすぐに月面探査機を搭載したロケットを打ち上げることになる。
 韓国航空大学の張泳根教授は
 「試験と認証にかかる時間を考えれば、この計画の実現は基本的に不可能
としている。

 韓国・朝鮮日報は27日、専門家の論評を掲載。
 「韓国のロケット技術は北朝鮮に10年の後れを取っている。
 米露中日など、宇宙強国にはみな数十年のデータと技術の蓄積がある」
とし、
 「これを実現するには巨額の予算が必要な上、さらに技術的なリスクを冒してまで前倒しで打ち上げるのには十分な理由がない」
と指摘している。


朝鮮日報 記事入力 : 2014/03/16 08:11
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/03/16/2014031600112.html

【コラム】北朝鮮崩壊の前に韓国人がすべきこと

 6・25戦争(朝鮮戦争)時、国連軍最高司令官のマッカーサーの権威は神とほぼ同等といえた。
 戦争発生から4カ月近くたった1950年10月15日、マッカーサーは太平洋上のウェーク島で米大統領トルーマンに会った。仁川上陸作戦が成功した1カ月後だった。マッカーサーは驚いたことに軍の統帥権者である大統領に敬礼もしなかった。
 会談場所は当初ハワイ・ホノルルが検討されたが、マッカーサーは自身がいる日本の連合国軍総司令部(GHQ)から遠いとして、ワシントンから4700マイル(約7560キロメートル)離れたウェーク島にトルーマンを来させた。
 トルーマンは同島に向かう際「あすは『神の右腕』に会って話をしなければならない」と書いた。

 マッカーサーは仁川上陸作戦を準備する一方で、ワシントンの合同参謀本部に反対されることを意識して、報告をできるだけ遅らせた。
 マッカーサーの参謀がワシントンに行って報告した日は作戦決行の前日だった。
 既に発動がかかっている仁川上陸作戦を阻止する時間は合同参謀本部にはなかった。
 米国で出版された6・25戦争に関する書籍『一番寒い冬』と『一番暗い夏』はマッカーサーの傲慢(ごうまん)と独善を非常に批判的に書いている。
 しかし、多くの韓国人はマッカーサーのことを「韓国の共産主義化を阻止した最高の軍人」と考えている。

 このような見方の違いはどこから来るのだろうか。
 ワシントンの6・25戦争参戦記念碑には「全く知らなかった国、一度も会ったことがない人々を守ろうとする国の呼び掛けに応じたわが子たちをたたえる」と書かれている。
 陸軍大将で後に外交官も務めたペク・ソンヨプによると、6・25戦争時に米軍を指揮したGHQ第2代総司令官リッジウェイは「米国の合法的な政府が下した合法的な命令に従って」という言葉をよく使った。
 参戦記念碑の「国家の呼び掛け」とリッジウェイの「合法的政府の命令」は同じだ。
 だが、この言葉を裏返せば、米軍は韓国ではなく米国のために派兵したということになる。
 米国が自国の立場から見て民主主義と軍律を破ったマッカーサーの抗命を重視しているのに対し、韓国人は自分たちの立場から見て韓国を起死回生させたマッカーサーの仁川上陸作戦を高く評価しているのだ。

 立場が違えば決定や判断も違ってくる。
 われわれにはどうしようもない状況で自分たちの運命を左右する数多くの決定が下された6・25戦争のことを今思い返せば、ヒヤヒヤすることばかりだ。
 米国は参戦決定は素早かったが、戦争発生直後に洛東江戦線まで攻められると、早々に撤退を計画した。
 米国では大統領・国務長官・合同参謀議長など首脳部のほぼ全てが仁川上陸作戦を無謀だとして反対した。
 戦場指揮官と合同参謀本部の考え方が食い違い、ホワイトハウスと米国民の世論も分かれた。
 『一番暗い夏』の著者ビル・スローンは「米国建国以来、国の指導部がこれほど混乱し、意見が分かれ、自信を失ったことはなかった」と書いている。

 今、韓国人は戦争を忘れ、南北統一について論じている。
 北朝鮮の崩壊は突然訪れるかもしれない。
 問題は韓国人がこれをコントロールできるかどうかだ。
 わが国に力がなかった時に突然起こった1945年8月15日の日本からの解放と6・25戦争は、私たちの意のままにならなかった。
 今も同じだ。
 韓国が周辺大国に南北統一の重要性を繰り返し強調することを怠り、国力を付けるなどの備えをせず、北朝鮮と交流することで統一への足掛かりを築く努力をしなければ、北朝鮮の崩壊は大国の意のままという恐ろしい状況になってしまうかもしかない。


 「ありえないこと」があたかも目に前にあるように見せること
 そうすることによって閉塞に陥った民衆に希望を持たせるというのもメデイアの仕事の一つである。






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